東京ワタコレ読書会の開催理由
東京ワタコレ読書会にかける想い
数年前、社会に出るにあたって感じていたこと。
・面白くなさそう。
・先が見える。
・息苦しい。
会社という制度・システムに取り込まれることになる。
システムの内部とは自由があるようで行き止まりが設定されている。
システムの内部にいると、その人の意思とか人間性に関係なく、与えられた役割に適応してしまう。
ユダヤ人の哲学者ハンナ・アーレントはナチスのホロコーストの中心人物であったアイヒマンを分析してこう語った。
「悪は陳腐」
アイヒマンは極悪人などではなく、ごく普通の小市民だった。
「誰が彼の立場に立ったとしても、同じように振舞っただろう。」
*
システムの中において、自分が入れ替え可能なものになる感覚。
たとえ自分が辞めたとしても、会社は、社会は何の問題もなく回り続けるだろう。
こんな生活があと80年ほど続くことを想像し、めまいがした。
「一生懸命に働けば、将来が保証され社会から承認される」という幻想が消えた今、それは地獄だ。
籠がいくら広かったとしても、籠の中の鳥は籠の中の鳥。
籠の中でのみ羽ばたくことを許される。
誰かによって設計されたシステムによって取り囲まれた生。
「ここじゃないどこか」は存在しない。
では、どのような構えで生きれば、システムによる生を濃密なものにできるのか。
*
それは、自分の立っている場所が人工島と知りつつ、あえて楽しむこと。
あえて、籠の中で踊ること。
西遊記において、孫悟空は地平の果てまで飛んだはずが、結局釈迦の手のひらの上だった。
しかし、釈迦の手のひらにしょんべんをかけることはできた。
釈迦の手のひらにしょんべん。
鶴見済氏の言葉を借りれば『檻のなかのダンス』。
踊らされていると知りながら、あえて踊る。
それがこの檻のなかのような世界を主観的に楽しく、相対的に自由に生きる唯一の術だ。
不安と孤独と虚無を乗り越えて!
The Courage to Be ! 生きる勇気を!
読書は日常を読み替え、今の地平の外へ飛び出す第一歩になる。
今時代から要請されるもの
テクノロジーの進歩が目まぐるしく、一夜にして社会の勢力図が変わる時代。
AIなどの自動化のテクノロジーによって、これまでの仕事やスキルがどんどん代替される時代。
このような変化の激しい時代では、どのような状況になっても生き抜くことができる本質的な知識と思考力が重要です。
表面的なトレンドに関する知識はすぐに陳腐化します。
ですから、山口周氏が『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』で述べるように、普遍にして不変な「知」こそが必要となるのです。
しかし、
- 最近業務のことしか勉強していないな
- 自分の会社以外で私は通用するのだろうか
- 社会のことはニュースで追っているけど、分かったようなわからないようなですぐ抜けていく。
- 自分って同年代の社会人と比べて教養ってあるの
このように感じたことはありませんか。
たしかに、目の前にすぐやるべきことがあるときに、すぐに直接的な効果が感じられるわけではないことに継続して力を注ぐのは難しいですよね。
安心してください!
簡単に幅広く膨大な教養を身に着けられる解決策を提供します!
それが東京ワタコレ読書会です。
東京ワタコレ読書会では「20代の教養のための本を分担して読みつぶす」をテーマに、自分のおすすめの本について紹介しあっています。
自分の得意な分野の本・好きな分野の本・たまたま読んだ本を持ち寄って共有し合う。
一人では敵わなくても、二人なら三人なら世界のエリートに並べる!
一緒に幅広くかつ深淵な社会人としての教養を身につけましょう!
東京ワタコレ読書会の特徴
20代の教養のための本なら何でもOK!だから参加しやすい!
「こんな本を紹介して浮かないかな…」
そんな心配は不要です!
「20代の教養のための本を分担して読みつぶす」がテーマなので、各々がばらばらの分野の本を紹介します。
むしろ、浮いていたほうがいい!上空3000メートルまで浮きまくれ!
経済、社会、歴史、文学、自然科学、宗教、哲学、芸術、心理学、ビジネス、政治、なんでもOKです!
同年代の人たちなので打ち解けやすい!
読書会にはさまざまな年齢層の方が参加します。
ですので少し話づらかった、壁を感じたという話をしばしば聞きます。
その点、東京ワタコレ読書会は20代に限定していますので、同年代の方が集まります。
共通の話題や問題意識があるので、すぐに打ち解けることができます!
幅広い分野の知識が身につく
普段自分で本を選ぶとなるとどうしても自分に関連する書籍になりますよね。
学生時代ならまだしも、社会人にあらゆる分野・それも直接仕事に関係なさそうな領域を攻める時間なんてありませんから。
しかし、東京ワタコレ読書会ならそれが可能です。
それぞれが自分が好きな本を読み紹介することで、幅広い分野の知識を身につけます。
一緒に変化の激しい現代社会に対峙しましょう!