読書会での本の内容の伝え方・紹介方法とそのコツ

読書会について

・人前で話すのが苦手で読書会参加の二の足を踏んでしまう。
・読書会に参加することになったけど、発表どうしよう!人前で話すなんて慣れていないし。
・紹介方法のコツはないの!?

このような不安を感じてはいませんか。

わたしも元々人に注目されるのが得意ではありませんでしたので、この気持ちはすごくわかります。

苦手を克服するためにも一度「えいや」と参加してみるといいかと思うのですが(「えいや」するならこちらから!笑)、不安が勝ってなかなか参加できないことがありますよね。

本記事では、そのような懸念を払拭するため、読書会でしばしば使われる本の内容の伝え方・紹介方法の種類とポイント・コツについて話します。

皆がどんなことを話しているのかあらかじめ知っていれば、安心して当日に臨めます!

読書会での本の紹介方法とそのコツ

紹介方法とコツ①本の要約を話す

一番スタンダードな発表方法です。読んだ本の要点をまとめて参加者に伝えます。

読書会でこの紹介方法をするにあたってのポイント・コツは、「何を話さないか」です。

文章全体の骨組みを網羅的に伝えようとすると、本のタイプによってはまるでゼミでの発表のごとく膨大な量になります。

読書会にはたいてい持ち時間があるため、ゼミの発表を行うわけにはいきません。

かといって、全体を何とか表現しようと抽象度の高い要約を話そうとすると、具体性がなくその本の特徴が伝わらない発表になってしまいます。

そこで必要になるのは「話すところと話さないところを決める」ということです。

「一番紹介したい筆者の主張→主張の理由」を基本的な単位として、そのあとに発表の時間に合わせて具体的な事例で肉付けをしていきます。

ことでワンポイントのコツとしては「一番紹介したい筆者の主張→主張の理由」に「自分がその部分を紹介したいと思った理由」を付け加えるとイイでしょう。

そうするとグッと発表に自分らしさが出てきます。

ただ、要約方式で難しいのは小説を紹介するときです。

要約してしまってはネタバレになってしまいますし、小説の面白い部分であるストーリーが死んでしまいます。

ネタバレOKの読書会では何も気にする必要はありませんが、ネタバレ注意の読書会ではあらすじ部分だけを紹介するなど工夫が必要になります。

逆にビジネス書や教養書には最適の発表方法と言えるでしょう。

紹介方法とコツ②本の感想を話す

本の内容に直接言及するというよりは、本を読んで感じたことを話します。

本の内容と自分の経験を照らし合わせた結果を混ぜてもいいですし、本を読んだことで自分の生活にどのような変化が起きたのかを話すのもいいかと思います。

この伝え方をするにあたってのポイント・コツは「ストーリー」です。

要約と違って感想には「正解」がありません。感想は人それぞれ異なるのが普通だからです。

しかし、相手によく伝わる話し方をしようと思ったら、ただ自由に話していたらいいわけではありません。

「主張→理由」のテンプレートで聞き手に納得感を与えられる「要約」と異なり、「感想」は自由な分、逆に相手に伝える工夫が必要です。

その工夫の一つが、「ストーリー」です。

例えば、ある本を読んで自分に変化があったと感想を述べる際を考えてみましょう。

単に「自分は変わった」というよりも、「○○で悩んでいたのだけれど、XXな経緯で運命的に出会った本の△△という内容によって、□□になった」という方が、自分がある感想を抱くことになったもっともらしさが伝わります。

相手の印象に残るところをゴールにするのであれば、要約よりも様々な要素を考慮する必要があります。

なお、ビジネス書ではなく小説を話す場合は、本自体がストーリーですので「感想」を話す難易度がぐっと下がり、要約よりも楽に話せるかもしれません。

ただ、ここでも単に「面白かった」で終わるのではなく「ストーリー」をつけて話すのが、紹介の仕方のコツです。

紹介方法とコツ③本の一部を抜粋する

自分の印象に残った本の一節をそのまま読む伝え方です。

発表に不慣れで、緊張で頭が真っ白になってしまいそうという方におススメです。

というのも、読み上げる箇所さえ事前にメモしておけば、実際に話す際に内容が飛んだとしても本の紹介を続けることができます。

また、文章のプロである筆者の言葉をそのまま借りるので、話し手の慣れによる影響が比較的少なく、聞き手の満足度も安定します。

紹介のコツとしては、読み上げる箇所を少し多めにメモしておきましょう。

多い分には紹介時間を見て、どれを話すかの調整ができます。

小説を紹介する場合は、場面をそのまま読み上げると少し冗長になってしまいますので、気に入ったセリフなどがいいかもしれませんね!

小ネタ・コツ:読書会での本紹介のコツ

小ネタ・コツ①パワーポイントや紙の資料を用意する。

「ひどくあがり症で当日声が震えそう!!」

そんな時はパワーポイントや紙の資料を用意しておきましょう。

頭が真っ白になっても読み上げればいいですし、もしもの場合には「ここ読んでください!!」でOKです!

小ネタ・コツ②本に目印をつけておく

本に付せんや、ドッグイヤー、アンダーラインなどで目印をつけておきましょう。

「あー、あそこ紹介したいんだけど。…あれ、出てこない!あれ!?アハハ、ちょっと待ってくださいね。アハハ」

皆が注目する中で、無言でページをめくり続ける気まずい思いをしなくて済みます。

小ネタ・コツ③つまったら「ま!ま!ま!間をとってみました!」

言葉に詰まって気まずい空気になったら「ま!ま!ま!間をとってみました!お笑いに厳しいんで」と叫びましょう。

一度目は笑いに変わるはずです。

小ネタ・コツ④他の本と関連付ける

こちらは少し慣れてきた人向けのコツ。

他の本(特に他の人が紹介した本)と関連付けて話してみましょう。

他の本と関連付けることで、その本を読んだ人と話が弾みやすくなりますし、何より自分の読解を深めることになります。

まとめ

読書会で紹介する方法は多種多様で、ここで紹介した基本的な方法以外にもまだまだあります。

読書会の形式によっても話すことが変わってきたりします。

↓読書会の種類が知りたいのであればこちら!

自分にできる伝え方から始め、徐々にいろいろな発表の仕方を試して、自分のスタイルを作っていってください!

また、発表の仕方は本当に個性が出て面白いので、他の人の発表を聴く際も本の内容に加えて発表のスタイルに注目すると、読書会を何倍も楽しめます。

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