山口つばさ『ブルーピリオド』のあらすじと感想【読書会レポート#13】

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「読書会レポート」は、東京ワタコレ読書会で紹介された本をアーカイブしていくコーナーになります。

本の内容や感想に限らず読書会での話題なども合わせて紹介しているので、読書会レポートを読んでいると、まるで読書会の場にいるような感じがしてくるかと思います!

書評としても、読書会の様子を知るレポートとしてもお読みいただけます!

山口つばさ『ブルーピリオド』のあらすじと感想【読書会レポート#13】

【読書会レポート#13】紹介された本:山口つばさ『ブルーピリオド』

山口つばさ『ブルーピリオド』講談社。

山口つばさ『ブルーピリオド』のあらすじ

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。

その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。

美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!

(参照:Amazon

山口つばさ『ブルーピリオド』に対する紹介者Sさんの感想・観点

・主人公は美大を目指す中で才能に目覚め始めます。しかし、ただ才能があればいいだけじゃなくて努力が、それも理論に基づいた正しい努力をしなければならないという現実を描いているところが好きです。

・アートは自分の恥ずかしい部分をさらけ出すもので、そこらへの想いや人間味もよく描けていると思いました。

・主人公は一人で目標を目指すわけではなく仲間と共に目指している、その感覚に共感しました。

山口つばさ『ブルーピリオド』』について読書会で話題になったこと・感想

『ドラゴン桜』は「東大に入ってしまえばなんとかなる」という感覚ですが、『ブルーピリオド』は逆に美大に入ってからの地獄の方を筆者は描きたいのだろうと思いました。死ぬ思いで入学した先は、自分以上の才能がゴロゴロいるというのはほんとに地獄ですね。

 

それは一歩間違えれば「ドラゴンボール」になるのでは?私はフリーザ編までしか認めていません。

私もです。その点『鬼滅の刃』はスパッと終わってよかったです。

私はセル編もブウ編も好きです。そういった意味では『鬼滅の刃』も続いていればもっと化けたかもしれないと思っています。

山口つばさ『ブルーピリオド』に関連した投稿者の感想

いわゆる「青系」に分類されるマンガです。

青系とは
タイトルに「青」が入る青春物語の総称。
他の作品の例としては『アオアシ』、『青のフラッグ』、『青のオーケストラ』があげられる。

スポコン的メンタリティを他のジャンルにコンバートした作品と言えばいいでしょうか。

その形式だけを見るなら『ちはやふる』が先駆けだったように思います。

こういった作品では、しばしば「天才vs凡人」というテーマが描かれます。

凡人である主人公が努力と戦略を駆使して、どう天才に抗うのかというストーリーになります。

ただ、こういった作品群から慎重に削除されているテーマがあります。

それが「お金」です。

青系は学生の物語が多いので当然と言えば当然ですが、あまりに生々しいので意識して避けられているという側面があると思います。

しかし、現実において凡人が天才に勝つ一番多い勝利パターンは市場での成功です。

別の勝利条件のゲームを始めて勝ってしまうわけです。

その「市場」という部分をうまく「青系」的物語に導入している類似の作品があります。

『左ききのエレン』です。

かっぴー、 nifuni『左ききのエレン』集英社。 

絵の天才に学生時代打ちのめされた主人公が、広告代理店のデザイナーとして自分の戦い方を模索する話です。

タイトルに「青」が入っていないですし、社会人の物語なのであまり青系に分類されることはありませんが物語形式としては「大人の青系」と言える作品だと思います。

広告代理店が舞台ですので必然的に市場という要素と向き合わなければならないわけですが、うまく青春の風味を残してその要素を物語に溶け込ませています。

『左ききのエレン』はこれによって一気に青春物語群の表現の可能性を広げました。

『ブルーピリオド』は同じように絵が主題の物語ですので、比較しながら、こちらにはどういった独自性があるのか考えてみるのも面白いかもしれません。


読書会の様子が気になった方がいらっしゃれば、ぜひ参加してみてください!

お待ちしております!

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