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橘玲『人生は攻略できる』の概要と感想【読書会レポート#18】
【読書会レポート#18】紹介された本:橘玲『人生は攻略できる』
橘玲『人生は攻略できる』の概要
『人生は攻略できる』では「幸福」を「好きなことに夢中」で「あとから振り返って幸福だと思える」ことだと考えます。
そして「幸福」を実現するための「幸福の土台」を金融資本(お金)、人的資本(仕事で稼ぐ能力)、社会資本(友情・愛情)の三つで構成されるものと定義します。
その「幸福の土台」を手に入れるために必要なのは、新時代のルールを理解して、大事なところで正しいプレイすることです。
これで人生は「攻略」できる、このように橘玲氏は主張します。
『人生は攻略できる』はその攻略法を記した攻略本です。
橘玲『人生は攻略できる』に対する紹介者Sさんの感想・観点
・お金がないのは「不幸」ではなく「気がかり」だという言葉が印象的でした。お金がないといろいろなことが気がかりになりますよね。たとえば、お金のために残業していたら、時間とかいろいろなモノに追われて気にかける必要が出てきます。
・伽藍とバザールの話を読んで、いろんなことはあるが前向きに生きていきたいと思いました。
橘玲『人生は攻略できる』について読書会で話題になったこと・感想

この本は橘玲さんの本で唯一の希望の本ですよね笑

確かに他は社会のリアルを突き付けて絶望させてきます…笑

まあ、人は絶望からしか出発できないですもんね。

何ですかその名言風なのは笑

私は双子の姉妹のピアノ の話が印象的でした。音楽エリート環境と普通の環境で双子がそれぞれ育って、結局普通の環境で育った子の方がピアニストとして大成するという話です。音楽エリートに囲まれて育つと自分の実力に自信が持てなかったからそうなったみたいです。

「努力は夢中に勝てない。ハマることが重要。」みたいなことはよくビジネスでうまくいった経営者が言っていますよね。

貧しさ自体というよりもそれによって新しいことに対する興味関心がなくなるのが嫌ですね。時間やお金で好奇心を縛られたくない。

今縛られているんですか

終電に縛らています笑
橘玲『人生は攻略できる』に対する投稿者の感想
橘玲氏の立場は以下の三つに要約できるように思います。
- 人に対する本質主義
- 自然法則としての経済
- リバタリアン・自己責任
①橘さんは人の成功や実績を左右する大部分を遺伝などの変えることが出来ない要素によって決定されていると考えています。
もし、①だと考えているなら「自分ではどうしようもない要素で左右されるなんて不公平だから、所得は再分配されるべきだ」となってもおかしくありません。
しかし、橘玲氏は③リバタリアン・自己責任の立場を取ります。
それはなぜか。
⓶経済を自然法則のようなものと考えているからです。
自然法則であれば人間が捻じ曲げることはできないということになります。
だから「人は平等じゃない。けどその結果としての格差は、自然の摂理なので仕方ないんだ。みんな、何とか強く生きてくれ」といった論調になります。
そしてそのヒントを『人生は攻略できる』はくれます。
橘玲氏の物事を精密に定義し、それを要素に分解して整理する能力は卓越したものです。
なので、この本を読むと「これがダメだったらこれ。それもダメだったらこれ」というように、本当に攻略本を読むかのように人生の戦略を整理することが出来ます。
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