向井湘吾『お任せ!数学屋さん』のあらすじと感想【読書会レポート#25】

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向井湘吾『お任せ!数学屋さん』のあらすじと感想【読書会レポート#25】

【読書会レポート#25】紹介された本:向井湘吾『お任せ!数学屋さん』

向井湘吾『お任せ!数学屋さん』ポプラ社、2015年。

向井湘吾『お任せ!数学屋さん』のあらすじ

数学が苦手な中学二年生の遥の前に、不思議な転校生・宙がやってきた。

宙は突然、どんな悩みでも数学の力で必ず解決してくれるという、「数学屋」なる謎の店を教室内で開店する。

はじめは遠巻きに見ていた遥も、店を手伝いはじめることに……。

どんな相談事も華麗に解決していく二人だが、一通の悩み相談の手紙から、数学では解けそうにない「人の感情」という、超難問にぶつかることに。

彼らは果たしてどんな答えを導くのか!?

(参照:Amazon

向井湘吾『お任せ!数学屋さん』に対する紹介者Tさんの感想・観点

・数学の小説は大半が数学に人生をかける人の人間ドラマだと思います。この小説はそうではないパターンで珍しくて、おもしろかったです。

・作者は東大文学部卒業でありながら、数学オリンピックに出場しています。文理の知識を兼ね備えた作者だからこそ描けた作品だと思います。

・「人を好きになってしまったんですが、どうすればいいですか」といった哲学的な問題を数学の問題に変換して解いていくのは爽快感がありました。

向井湘吾『お任せ!数学屋さん』について読書会で話題になったこと・感想

大学の時に読んだんですが、自分のために書かれた本だという感覚に襲われました。

スゴイですね、そんな本に出会えるなんて!
その「自分のために書かれた本」というのはどういうところで感じたんですか。

うーん。主人公に自己投影できるところですかね。主人公はいわば数学好きの不思議系という感じです。私も何かに没頭して、周りが見えなくなるので。

 


 

数学を使った推理モノって感じですかね。数学を使ってお悩み解決みたいな。

はい、そういう感じです。あと青春ものの要素が入っています。今の自分ではちょっとまぶしくて読めないくらい…笑

笑笑

青春×推理って一つのジャンルになってますよね。殺人が起こらない推理モノ。

ビブリア古書堂とか古典部シリーズとかそうですよね。私が好きなジャンルです。

向井湘吾『お任せ!数学屋さん』に対する投稿者の感想

自分が浅く広くで何かに没頭することがあまりないタイプですので、主人公のような何かに没頭できるタイプのキャラクターに強く惹かれます。

そのため、芸術家や棋士といった人が出てくる三月のライオンのようなの「何かにかける主人公」の物語が好きです。

また、ただでさえ何かに没頭することが難しいのに、現代社会は『スマホ脳』が示すように没頭が難しい環境にあります。

意識して集中・没頭の練習をしていきたいと思います。

 


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