劉慈欣『三体』のあらすじと感想【読書会レポート#30】

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劉慈欣『三体』のあらすじと感想【読書会レポート#30】

【読書会レポート#30】紹介された本:劉慈欣『三体』

劉慈欣『三体』早川書房、2019年。

 

劉慈欣『三体』のあらすじ

物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。

失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。

そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。

 

数十年後。

ナノテク素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。

その陰に見え隠れする学術団体〈科学フロンティア〉への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象〈ゴースト・カウントダウン〉が襲う。

そして汪淼が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?

(参照:Amazon

劉慈欣『三体』に対する紹介者Uさんの感想・観点

・直近で見たSFの中で最高傑作です。

・ジョージ・オーウェルから始まり、星新一、小松左京、筒井康隆といった日本のSF御三家、そして三体というようにSFの文化の流れの中で読むとさらに面白く感じます。

・VRは最近Facebookがメタに社名を変更したりと注目が集まっているトピックなので、そういう意味でも読んでいて面白いと思います。SFの世界でやっていることは大体50年後くらいに現実世界に実装されています。

※参考:NHK WEB NEWS『米フェイスブック 社名を「メタ」に変更 仮想空間の開発強化へ』

劉慈欣『三体』について読書会で話題になったこと・感想

SFの世界でやっていることは大体50年後くらい後に現実世界で実装されるということですが、今SFで描いている最先端の想像力はどんなものですか。つまり、これから50年後くらいに実現しそうなことはどんなものがありますか。イメージとして、タイムマシンとか仮想世界とか、そういった想像力は出尽くしたような感じがしているのですが。

確かに、SFは全盛期を過ぎて今後シュリンクしていくという議論はあります。

そういった意味で『三体』は久しぶりに新しいものを提示したと思います!

なるほど、『三体』を読めば、最先端の想像力が分かるということですね!

 


 

私は基本的に映画でしかSFは鑑賞しないのですが、今のSFで描かれていることは「AIに人間が支配される」という暗い未来のイメージです(笑)

確かにそうですね(笑)
時代の経済状況とかが反映されているかもしれないですね。

 

劉慈欣『三体』に対する投稿者の感想

今までは、日本で有名な中国の小説は、魯迅とかの古典にならないと思いつきませんでした。

一方韓国はチョ・ナムジュ(著)『82年生まれ、キム・ジヨン』が映画にもなるなど、フェミニズム小説で近年、日本においても注目を集めていました。

と思いきやSFの領域でずば抜けたものが出てきました。

それが、劉慈欣『三体』です。

BATHなどテクノロジーで注目を集めている中国がSF小説の領域で強いというのは、何か因果関係がありそうで、関係を考えると面白いかもしれませんね。

※参考:マイナビニュース『GAFAはわかるけど「BATH」って? 熱視線を浴びるBATHを理解しよう』


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