今邑彩『よもつひらさか』のあらすじと感想【読書会レポート#34】

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今邑彩『よもつひらさか』のあらすじと感想【読書会レポート#34】

【読書会レポート#34】紹介された本:今邑彩『よもつひらさか』

今邑彩『よもつひらさか』集英社、2002年。

今邑彩『よもつひらさか』のあらすじ

現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。

なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。

ちょうど立ちくらみをおぼえた私は、青年の差し出すなまぬるい水を飲み干し…。

一人でこの坂を歩いていると、死者に会うことがあるという不気味な言い伝えを描く表題作ほか、戦慄と恐怖の異世界を繊細に紡ぎ出す全12篇のホラー短編集。

(参照:Amazon

今邑彩『よもつひらさか』に対する紹介者Mさんの感想・観点

・『世にも奇妙な物語』で映像化された作品が二つ

・私が好きなのは「ハーフ・アンド・ハーフ」という短編です。なんでも折半したがる奥さんがでてくる物語です。たとえば、部屋の数も同じにしたがるし、外食代は一円単位で割り勘に従るという感じです。奥さんは実はレズビアンで主人公とは仮面夫婦なんですが、主人公に結婚したい彼女ができたことで仮面夫婦を解消することになります。しかし、その彼女は奥さんとも恋愛関係にあるんです。主人公が離婚と引っ越しを終えて彼女に連絡を取ろうとしたら連絡がつながらず、部屋から変なにおいが…

今邑彩『よもつひらさか』について読書会で話題になったこと・感想

どこまで折半にするかって結構なやみどころですよね。私は昔友人とルームシェアをしていたんですが、出費を細かく割るか、貸し借り関係をつくっておくか、どうするのが一番いいのか考えました。

これは個人的な感想ですが、経営者とか優れた為政者とかはこの貸し借り関係を大きな枠組みの中で見れる気がします。都度お金や貸し借り関係を清算するのではなく、giveができて、大きな枠組みの中で巡り巡って帰ってくるというバランスをとれる。だから、大きな組織を動かせるみたいな。

たしかにそうですね。あと、そういった人はgiveできる一方で回収意識も強い気がします。知り合いの事業をしている人もそうですが、費用を使ったからには、何か自分が得るものを見出そうという執着が強い気がします。

小説の折半の話から、こんなところに話が展開するとは…(笑)

今邑彩『よもつひらさか』に対する投稿者の感想

ホラーは読書会であまり紹介されたことがなかったので新鮮でした。

ジャンルとしてホラーは映画の方が身の回りに溢れていて、小説はあまりないような印象でした。

きいたことがあるホラー小説も、どちらかといえばミステリとして認識していたり。

これを機にホラー小説というジャンルについて色々調べてみるのも面白そうです。


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