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NORI.YOKOYAMA『屋久島物語 ~ユキとYAKUSHIMAの神~』のあらすじと感想【読書会レポート#35】
【読書会レポート#35】紹介された本:NORI.YOKOYAMA『屋久島物語 ~ユキとYAKUSHIMAの神~』
NORI.YOKOYAMA『屋久島物語 ~ユキとYAKUSHIMAの神~』玄武書房、2020年。
今邑彩『よもつひらさか』のあらすじ
余命いくばくもないと宣告された愛娘(ユキ)を心配する母。
最後の望みを託して向かった先は、屋久島に住みいる山の神様のもと。
この世のものではない存在にたどり着くまでには大きな壁が立ちはだかります。
娘の命を救うため、母の想いは届くのか?
長年、屋久島のガイドとして活動してきた著者による、水彩画で描かれた屋久島ガイドともいえる紙芝居。
(参照:Amazon)
NORI.YOKOYAMA『屋久島物語 ~ユキとYAKUSHIMAの神~』に対する紹介者Fさんの感想・観点
・もののけ姫の舞台で有名な屋久島の水彩画で描かれた紙芝居です。
・屋久島に来て、屋久島のことを何も知らずに観光して帰っていく人が多いという問題意識から筆者が描いたらしいです。
・筆者は歴史学や人類学、地質学など様々な領域に明るく、かなり詳細に屋久島のことが書かれています。
・屋久島はもののけ姫のイメージで緑が生い茂って生物も色々いるように思われがちですが、実は岩肌の土地で土がなく、植物が育ちません。だから、虫とか動物もほとんどいません。そして、土がなく栄養がないので、驚くことで植物も10年で1cmくらいしか成長しません。
今邑彩『よもつひらさか』について読書会で話題になったこと・感想

植物が10年で1cmしか育たないって面白いですね。屋久島だけ時間の流れが違うみたいで。

そうですよね。縄文杉も通常の時間の流れと違う中であの大きさになったって考えるとすごいですよね。

ですね。一体あの木はどんな歴史を今まで見てきたんでしょうか。

福山雅治の歌詞みたいですね(笑)

その絵に描かれているこだまや物の怪は土着の信仰なんですか。

はいそうです。

じゃあ、もののけ姫の物の怪にはモデルがあったんですね!心なしか絵がもののけ姫のデザインに似ている気がします。土着の信仰でそもそもそういったデザインなのか、もののけ姫から筆者がインスパイアされたのか、気になりますね。
今邑彩『よもつひらさか』に対する投稿者の感想
植物は土壌の栄養に合わせて成長速度が変わると聞いておもしろいなと思いました。
栄養に合わせて生きる時間が変わるみたいな。
動物にはそういったことはないですよね。
栄養がなくなれば、基本的には死ぬだけ。
植物は時間に対して可塑性がある。
自然の中にいるとゆったりとした気分になるのは生きている時間が違うからなのかもしれませんね。
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