成毛眞『2040年の未来予測』の概要と感想【読書会レポート#37】

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成毛眞『2040年の未来予測』の概要と感想【読書会レポート#37】

【読書会レポート#37】紹介された本:成毛眞『2040年の未来予測』

成毛眞『2040年の未来予測』日経BP、2021年。

成毛眞『2040年の未来予測』の概要

20年後、あなたは何歳だろうか?

ひとつ確実なことがある。

それは、人間が必ず歳をとることだ。

iPhoneが発売されたのは、たった13年前だった。

現在、スマートフォンがない世界なんて考えられない。

そして、これまでの10年より、これからの10年の方が世界は大きく、早く変わるだろう。

テクノロジーだけでなく、ほかのことも、気づいたときには手遅れになっているのが人間の性である。

地震や災害も、リスクをわかっていながらも被災するまで手を打つ人は少ないし、明らかに社会制度は破綻しつつある。

人口は増えず、老人ばかりの国になるし、環境問題も悪くなる一方だ。

これまでと同じように暮らしていたら、今の年齢によっては取り返しのつかない可能性もある。

この本は、あらゆるデータから導き出されるありのままの未来を書いた。「今日」にはこれから起こることの萌芽がある。

現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。

本書は、ただ知識を得るためだけの本ではない。読んだ後、俯瞰的に未来を考えられる力がきっとついているだろう。

(参照:Amazon紹介文

成毛眞『2040年の未来予測』の目次

・第一章:テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする

・第二章:あなたの不幸に直結する未来の経済ーー年金、税金、医療費

・第三章:衣・食・住を考えながら、未来を予測する力をつける

・第四章:天災は必ず起こる

成毛眞『2040年の未来予測』に対する紹介者Tさんの感想・観点

・2040年に私たちの世代は大体50手前。その時は社会的地位とか家族とか様々な理由で責任が生じ、身動きが取れなくなっていると思います。その時になって方向転換しようとしてもきっと難しい。今から2040年にどうなるのか知っていることは重要だと思います。

・マクロで高齢化など様々な問題を抱えた日本をどうにかするのは難しいですが、この本でも「国を忘れる」と書いているように、ミクロのレベル、つまり個人とか身の回りのコミュニティレベルで準備することはどうにかできるかもしれませんね。

成毛眞『2040年の未来予測』について読書会で話題になったこと・感想

私もその本を読んだのですが、日本の行政が縦割りのために税金の徴収と社会保険料の徴収が別々の組織で行われていて、そのため保険料の徴収漏れが5兆円~10兆円ほどあると知って驚きました。徴収漏れを確保できれば消費税を2%~4%上げるのと同じ効果が得られるとか。

国で改善できる余地は大きいように思います。

確かに国で何とかできる余地は大きいと思います。しかし、国が何とかできるかといえば難しいのではとも思います。

社会学者の宮台真司さんの指摘では日本は既得権益を打破できない体制とのことなので。中国は独裁によって古い産業をつぶせて、アメリカは自由市場で古い産業を淘汰できる。しかし日本は、2000年代のIT化の際に製造業という既得権益に忖度して、より生産性の高い産業にシフトできなかったと。


 

その本では未来のネガティブな予想が中心だと思いますが、ポジティブな部分もあるはずです。

そうですね。テクノロジーが発達して、めちゃくちゃ未来が明るくなっている可能性もあると思います。ただ、個人として備えるのは、ネガティブを想定して動いていこうと思います。想定より未来が良くなっていたらラッキーくらいの感覚で(笑)

成毛眞『2040年の未来予測』に対する投稿者の感想

未来のことは予測されているといってもそうなるかどうかはわかりません。

だから、どのように未来に備えるかに答えはなく、人それぞれだと思います。

しかし、どのような未来が来るとしても、少なくとも「最悪を想定して最善を目指す」、「マクロで何とかしようとせずミクロでの立ち回りを考える」、この二点は未来への構えとして持っておいて損はないのではないでしょうか。


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