「読書会レポート」は、東京ワタコレ読書会で紹介された本をピックアップし、アーカイブしていくコーナーになります。
本の内容や感想に限らず読書会での話題なども合わせて紹介しているので、読書会レポートを読んでいると、まるで読書会の場にいるような感じがしてくるかと思います!
書評としても、読書会の様子を知るレポートとしてもお読みいただけます!
今回は2022/8/20に開催されたリアル会場回で紹介された本からのピックアップです!
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山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の概要と感想【読書会レポート#48】
【読書会レポート#48】紹介された本のピックアップ:山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』光文社、2017年。
山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の概要
これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない。
「直感」と「感性」の時代、組織開発・リーダー育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループのパートナーによる、複雑化・不安定化したビジネス社会で勝つための画期的論考!
(参照:Amazon紹介文)
山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』に対する紹介者Nさんの感想・観点・印象に残った箇所
・理性と感性を分けて考え、後者がより重要になってきていると主張している本。
・変化が速く複雑性の高い社会においては、論理では正しい答えにたどり着くことができない。直感や感性と呼ばれるものが必要。といっても、論理がどうでもいいと主張しているわけではない。それはただのバカ。論理に加えて感性も必要というのが筆者の主張。
・アートはビジネスパーソンからはないがしろにされがちだが、アートの才能を磨いている人の方が論理の仕事でもうまくいくという統計が出ている。ノーベル賞を受賞した科学者の多くは、何かしらの形でアートに通じていた。
・読む本の対象として、実用的なビジネス書の方がいいと思っていたが、小説も必要なんじゃないかと思えた。
山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』について読書会で話題になったこと・感想

なぜアートを学ぶと論理の領域やビジネスの領域でもうまくいくのか、どのように解説されていましたでしょうか。

はっきりとしたことは述べらていません。ただ、統計を取ったところ結果として、結果を出している人にアートを修めている人が多かったと。
ただし、仮説として、アートを学ぶことで答えのない問題を考えることになるので、思考力や高く的な視点を与えてくれるのではないかと述べています。

なるほど。アートがいいと聞いて、絵画の背景や歴史を勉強しようと思ったのですが、それだと効果が薄そうですね。アートを見て考えるということが重要であるように聞こえます。

アートとは具体的に何なのでしょうか。絵画でしょうか。

アートはこの本では美意識に近い言葉として使用されている気がします。価値観といってもいいかもしれません。だから、本書の中で、善悪の判断基準や哲学、経営の価値観にもアートは結びついてきます。例えば、儲けのために不正を行った企業には、美意識がなかった、ただ数字を追い求めるだけでわが社はかくあるべきという価値観がなかった。だから不正を行ってしまったというように述べられています。
山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』に対する投稿者の感想・補足
感性や直感というと非論理的でうさん臭く感じますが、実は論理的と思われているあらゆることは、論理だけで成り立っているわけではなく、感性的なベースを持っています。
例えば、科学的な発見をするとします。
その証明過程は直感の入る余地のない100%論理によるものです。
しかし、「ここにこういう法則がありそうだ」という直感がまず先立たなければ、何について論理を構築すればいいのかもわかりません。
リンゴが木から落ちるのを見て「ここに何か法則が潜んでいそうだ」とひらめかなければ、それを証明する論理を組み立て始めることもできないわけです。
読書会(8/20)の様子
読書会の参加者
今回は44名の方にご参加いただき、6テーブルに分かれて読書会を行いました。
ご参加いただいた方はありがとうございました!
山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』以外で紹介された本
8/20の読書会では、山口 周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』以外の本もたくさん紹介されました!
その一部をご紹介いたします!
8/20は教養関係の本が多かった印象です!
読書した際にはぜひ読書会にご参加ください!
アウトプットすることで本の内容を記憶に定着させるとともに、考えたことをシェアしましょう!
お待ちしております!