星野源『そして生活はつづく』のあらすじと感想【読書会レポート#60】

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「読書会レポート」は、東京ワタコレ読書会で紹介された本をピックアップし、アーカイブしていくコーナーになります。

本の内容や感想に限らず読書会での話題なども合わせて紹介しているので、読書会レポートを読んでいると、まるで読書会の場にいるような感じがしてくるかと思います!

書評としても、読書会の様子を知るレポートとしてもお読みいただけます!

今回は2022/12/3に開催されたリアル会場回で紹介された本からのピックアップです!

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星野源『そして生活はつづく』のあらすじと感想【読書会レポート#60】

【読書会レポート#60】紹介された本のピックアップ:星野源『そして生活はつづく』

星野源『そして生活はつづく』文藝春秋、2013年。

 

星野源『そして生活はつづく』の概要

2016年にドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の大ヒットで大ブレイクした、 俳優で音楽家で文筆家の星野源、初めての記念すべきエッセイ集!

善人でも不良でも、有名俳優でもロックスターでも、誰だって家に帰れば地道な日常がある。

携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。

つきまとう劣等感&虚無感と、腹痛に立ち向かい、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活を面白がろう!

と決意した星野源が洗面台をビシャビシャにしながら考えた、共感と哀愁をいざなう爆笑エッセイ。

(参照:Amazon紹介文

星野源『そして生活はつづく』に対する紹介者Sさんの感想・観点・印象に残った箇所

・つまらない毎日をおもしろく生きようという本です。

・星野さんは「生活」が昔から苦手だったそうです。だから、映画や音楽などの世界をどっぷりつかっていた。しかし、ふとした時にむなしさが襲ってくる。

・だから、星野さんは自分が創作する側に回った。しかし、それでもふとした時の虚無感は消えない。

・結局「生活」の中におもしろさを見つけていくしかない、そのように星野さんは最終的に結論を出しました。

星野源『そして生活はつづく』について読書会で話題になったこと・感想

印象に残ったエピソードとかはありますか?

星野さんがコインランドリーで洗濯をしたときのエピソードが印象的です。洗濯物を回して、しばらく席をはずして帰ってきたとき、自分の洗濯物の中に誰のかわからないブラが混ざっていて、それをどうするか、数時間悩んだ末において帰ったっていう話です(笑)

有名人でもそういうことを悩むんだとほほえましいですよね(笑)


 

「生活」ってすなわち「日常」のことだと思うんですよね。「非日常」に対する「日常」。そう考えると、多くの人にとって本書は当てはまるのかなって。例えば、普段サッカーを見ていないのにワールドカップみたな国際試合をみて、ナショナリズムの「非日常」感を味わってお祭り騒ぎをして、普段の退屈な日常を忘れるみたいな(笑)

私も熱しやすく冷めやすく、退屈な日常は嫌いなタイプです(笑)

 

星野源『そして生活はつづく』に対する投稿者の感想・補足

「人はパンのみにて生くるものにあらず」

人はただ食べて寝て、という生活ができるだけの人生を、「よき人生」とは考えないものです。

「人生の意味」=「大きな物語」、そういった本来考えても仕方ないことを求めてしまいます。

昔であれば、それは主に「宗教」が引き受けていた問題でした。

近代以降は「国家」が歴史として、教えてくれていました。

しかし、近年、個人化がすすみ、誰もが納得できる共通の「人生の意味のストーリー」が崩壊しました。

それぞれが自分で見つけていかなければなくなりました。

つまり、安定して「人生の意味」=「非日常」が供給されなくなったことで、逆に「非日常」への需要が高まっているわけです。

そういった意味で本書は、現代を生きる人間の本質に触れる本なのだなと思います。

読書会(12/3)の様子

読書会の参加者

参加者構成_20221203

男女比率_20221203

今回は47名の方にご参加いただき、6テーブルに分かれて読書会を行いました。

ご参加いただいた方はありがとうございました!

星野源『そして生活はつづく』以外で紹介された本

12/3の読書会では、星野源『そして生活はつづく』以外の本もたくさん紹介されました!

その一部をご紹介いたします!

今回は経済系の本が多数紹介されていました!


読書した際にはぜひ読書会にご参加ください!

アウトプットすることで本の内容を記憶に定着させるとともに、考えたことをシェアしましょう!

お待ちしております!

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