「読書会レポート」は、東京ワタコレ読書会で紹介された本をピックアップし、アーカイブしていくコーナーになります。
本の内容や感想に限らず読書会での話題なども合わせて紹介しているので、読書会レポートを読んでいると、まるで読書会の場にいるような感じがしてくるかと思います!
書評としても、読書会の様子を知るレポートとしてもお読みいただけます!
今回は2023/1/7に開催されたリアル会場回で紹介された本からのピックアップです!
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経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』の概要と感想【読書会レポート#65】
【読書会レポート#65】紹介された本のピックアップ:経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』
経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』文藝春秋、2017年。
経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』の概要
2017年5月に産業構造審議会総会の配布資料として公開されると、多くのメディアに取り上げられ、瞬く間に150万ダウンロードを記録、賛否両論を巻き起こした「不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」。
これは「経済産業省次官・若手プロジェクト」の一環として作られたもので、今後日本が立ち向かうべき課題「富の創造と分配」「セーフティネット」「国際秩序・安全保障」について議論を重ねたもの。
(参照:Amazon紹介文)
経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』に対する紹介者Hさんの感想・観点・印象に残った箇所
・モデルなき時代をいかに生きるのかについて述べています。
・経産省の資料をまとめたものとなります。
※参考:「不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」
・本書の提言は大きくまとめると下記の3つになります。
①高齢者は弱者じゃない。社会で活躍してもらう
②教育をもっと充実させていく
③コミュニティでやる方向へのシフト
経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』について読書会で話題になったこと・感想

この本では若者の仕事の動機について記載されていました。皆さんの働く動機について聞いてみたいです。

7割金です(笑) 残りの3割が自己実現。社会貢献とかはあまりピンと来ていません(笑)

私も入社当初は、この会社の技術によって社会貢献…など色々考えていましたが、結婚したりして家族ができたりして、相対的に金の比重が高まっています。

この本を読んで、どのように活かそうと思いましたか。

コミュニティの部分を活かしていきたとおもいました。国家(公助)でもなく、個人(自助)でもない、共同体(共助)。意識して目を向けてみると、私の住んでいる地域にも炊き出しのボランティアをやっていたりと、人々には社会に役立ちたいという動機が依然としてあり、それには力があることを感じました。実際に子供にものを教えるボランティアに行ってみました。今後かかわるコミュニティを拡大していきたいと思います。
経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』に対する投稿者の感想・補足
国家(公助)は年金や社会保障が膨らみ、財源がなくなっていく。
個人(自助)は、ここ数十年平均年収が右肩さがりで、相対的にどんどん貧しくなっていく。
そうなると、共同体(共助)で何とかするしかないというのは様々なところで行われている議論です。
しかし、その共助のための、共同体がスカスカというのが現状であり、社会学者の宮台真司氏が『神なき時代の日本蘇生プラン』等の著書で言及してきたことです。
例えば、子育ても昔であれば、忙しい時などにはご近所さんに面倒を見えもらえるなど、親だけで子育てを抱え込む必要はなかった。
無料のサービスを受けることが出来た(当然そのお返しとして別の形での無料のサービスをする必要はあるが)。
しかし、今はその共同体がなくなっている。
都会に住む人で、いざというときにご近所さんを頼れる人がどれだけいるだろうか。
なので、「コミュニティを活用せよ」というときには、必ず「コミュニティをいかに立ち上げるか」という困難な課題にも同時に取り組まないといけなくなってしまう。
読書会(1/7)の様子
読書会の参加者
今回は66名の方にご参加いただき、8テーブルに分かれて読書会を行いました。
ご参加いただいた方はありがとうございました!
経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』以外で紹介された本
1/7の読書会では、経産省若手プロジェクト『不安な個人、立ちすくむ国家』以外の本もたくさん紹介されました!
その一部をご紹介いたします!
今回は新年ということもあり、自分を見つめ直す様な本が多数紹介されていた印象です。
読書した際にはぜひ読書会にご参加ください!
アウトプットすることで本の内容を記憶に定着させるとともに、考えたことをシェアしましょう!
お待ちしております!