「読書会レポート」は、東京ワタコレ読書会で紹介された本をピックアップし、アーカイブしていくコーナーになります。
本の内容や感想に限らず読書会での話題なども合わせて紹介しているので、読書会レポートを読んでいると、まるで読書会の場にいるような感じがしてくるかと思います!
書評としても、読書会の様子を知るレポートとしてもお読みいただけます!
今回は2023/1/21に開催されたリアル会場回で紹介された本からのピックアップです!
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岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』の概要と感想【読書会レポート#69】
【読書会レポート#69】紹介された本のピックアップ:岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』
岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』ジーオーティー、2020年。
岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』の概要
(参照:Amazon紹介文)
岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』に対する紹介Bさんの感想・観点・印象に残った箇所
・大阪のとあるアパートに住んでいる、訳あり住人たちの物語です。
・貧困やDVなど暗い要素が入り乱れます。例えば、冒頭で一人の住人が首をつる。もう一人の住人は、ちょっと前にその人に金を貸してと頼まれて断っていたため、「自分のせいだ!」と涙する。けど、数時間後にはそいつは女性にDVしているという(笑) どうしようもない連中の吹き溜まりのアパートです。
・けど、読んでてなぜか暗くはなりません。妙な明るさがあります。話のテーマ自体は暗いけど住人同士が、今日紹介された『人生は20代で決まる』で言うところの「弱いつながり」で支え合って何とか生きていくという力強さがあります。
岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』について読書会で話題になったこと・感想

住人の中でどの登場人物がお気に入りですか

ゆりちゃんというシングルマザーですね。辛い境遇のはずなのにとても強く生きています。彼女の周囲の人間模様も魅力です。彼女が働いているバーのオーナがレズビアンだったり、様々な人間ドラマが散りばめられています。

この漫画はどうやって知ったのですか。そこまで名前を聞く漫画ではないような印象です。

Twitterで流れてきました。ただ、今度実写で映画化するみたいなので、ジワジワと人気が出てきていると思います。

なるほど…これから本格的にバズ理想ですね!
岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』に対する投稿者の感想・補足
家族ではない、どうしようもない連中が集まって支え合い、疑似的な家族のような関係性を構築する。
話を聞いていると是枝監督の『万引き家族』と似た印象を受けました。
『万引き家族』も暗いテーマながら、絶妙な明るさと力強さを感じさせる作品でした。
社会からはじき出された周辺だからこそ、助け合わないと生きていけない。
助け合わないといけないから、人が輝く。
「周辺」の存在には社会にベタに順応している人間が忘れてしまった輝きを持っている、というのは社会学者の宮台真司氏もしばしば言っています。
読書会(1/21)の様子
読書会の参加者
今回は63名の方にご参加いただき、7テーブルに分かれて読書会を行いました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』以外で紹介された本
1/21の読書会では、岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』以外の本もたくさん紹介されました!
その一部をご紹介いたします!
今回は漫画から小説、ビジネス書まで幅広いジャンルの本が紹介されていた印象です。
読書会の後のランチ
読書会の後には自由参加で各テーブルごとにランチに行っています!
本日は中華料理屋でした!
読書した際にはぜひ読書会にご参加ください!
アウトプットすることで本の内容を記憶に定着させるとともに、考えたことをシェアしましょう!
お待ちしております!