アイザック・アシモフ『夜来たる』の概要と感想【読書会レポート#70】

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「読書会レポート」は、東京ワタコレ読書会で紹介された本をピックアップし、アーカイブしていくコーナーになります。

本の内容や感想に限らず読書会での話題なども合わせて紹介しているので、読書会レポートを読んでいると、まるで読書会の場にいるような感じがしてくるかと思います!

書評としても、読書会の様子を知るレポートとしてもお読みいただけます!

今回は2023/1/29に開催されたリアル会場回で紹介された本からのピックアップです!

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アイザック・アシモフ『夜来たる』の概要と感想【読書会レポート#70】

【読書会レポート#70】紹介された本のピックアップ:アイザック・アシモフ『夜来たる』

アイザック・アシモフ『夜来たる』早川書房、1986年。

アイザック・アシモフ『夜来たる』の概要

(参照:Amazon紹介文

アイザック・アシモフ『夜来たる』に対する紹介Iさんの感想・観点・印象に残った箇所

・スタージョンの法則っていう言葉はご存じですか。SFの9割はゴミという法則です(笑)
ただこれは、SFだけでなく、他の小説にも当てはまるんじゃないかなと思いますが…
とにかく、この本は少なくとも9割ではないほうの本です。

・太陽が6つある惑星で、2000年ぶりに夜が来るという設定の話です。このことが社会にもたらす混乱を描いています。とある詩人の「もし夜が1000年に一度だけだったら、世の中はどれほど…」というワンフレーズから着想を得た本です。

・この話の中で人は暗闇に慣れていなさ過ぎて、暗闇に15分もいれば発狂するという設定です。夜が普段ないがゆえにライトとかもあまり発達していない。

アイザック・アシモフ『夜来たる』について読書会で話題になったこと・感想

夜はどれくらいの長さで訪れるんでしょうか。

半日ほどです。しかし、この世界の人は15分も暗闇にいれば発狂します。話の中で科学者が検証のために洞穴に行ったが、数分も持ちませんでした。そのことを本人は「私はすぐに出口に向かって駆け出していた。年老いて小太りの私があれほど速く走れると知らなかった。」と表現しています(笑)

さらには、2000年前によるが訪れた際にはその半日で文明が滅んでいます。

 


 

アシモフをご存じでしょうか。

ロボット三原則の著者ですよね。

はい、そうです。最近SFプロトタイピングなど、SFから着想を得て企業の事業を行う取り組みが話題ですが、そのSF的想像力の源流に近いところにいるのが本書です。今、読むべき本だと思います。

 

アイザック・アシモフ『夜来たる』に対する投稿者の感想・補足

イーロン・マスクが脳にチップを埋め込んだり、宇宙船を開発したりと、昨今SF的世界が正に実現されようとしていると話題になっています。

彼らが少年時代に読んで旨を熱くした世界を今実現しようとしているわけです。

ただ、冷静になってみると、昔描かれたSFの時点の世界像でとどまっているとも言えて、既視感すら感じます。

私たちの時代は全く世界像を更新できていない。

今の私たちにとって当時のイーロン・マスク達にとってのSFに当たるもの、胸を躍らせる未来像を提示してくれるものは一体何なのでしょうか。

読書会(1/29)の様子

読書会の参加者

参加者構成_20230129

男女比率_20230129

今回は46名の方にご参加いただき、6テーブルに分かれて読書会を行いました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

アイザック・アシモフ『夜来たる』以外で紹介された本

1/29の読書会では、アイザック・アシモフ『夜来たる』以外の本もたくさん紹介されました!

その一部をご紹介いたします!

今回は小説からビジネス書まで幅広いジャンルの本が紹介されていた印象です。


読書した際にはぜひ読書会にご参加ください!

アウトプットすることで本の内容を記憶に定着させるとともに、考えたことをシェアしましょう!

お待ちしております!

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