「読書会レポート」は、東京ワタコレ読書会で紹介された本をピックアップし、アーカイブしていくコーナーになります。
本の内容や感想に限らず読書会での話題なども合わせて紹介しているので、読書会レポートを読んでいると、まるで読書会の場にいるような感じがしてくるかと思います!
書評としても、読書会の様子を知るレポートとしてもお読みいただけます!
今回は2023/2/11に開催されたリアル会場回で紹介された本からのピックアップです!
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エーリッヒ・フロム『愛するということ』の概要と感想【読書会レポート#72】
【読書会レポート#72】紹介された本のピックアップ:エーリッヒ・フロム『愛するということ』
エーリッヒ・フロム『愛するということ』紀伊國屋書店、2020年。
エーリッヒ・フロム『愛するということ』の概要
(参照:Amazon紹介文)
エーリッヒ・フロム『愛するということ』に対する紹介Hさんの感想・観点・印象に残った箇所
・愛とは技術であり、練習して身につけられるものと筆者は主張しています。
・なので、どうすれば愛されるのかではなく、まずは自分から愛しなさいと述べており、そこが私に刺さりました(笑) 今までしていたのは愛ではなかったのかと(笑)
・愛されることだけを目的にするというのは、自分の「商品価値」の証明として愛を求めているのであり、それは愛とは言えない。自分にリターンがないものが真の愛。
・しかし、この本を読んだからといって一朝一夕で身につけられるものではない、時間をかけて身につけなければならないものだと注意もしています。
エーリッヒ・フロム『愛するということ』について読書会で話題になったこと・感想

この本において愛とは具体的にどういうことなのでしょうか。

本書では4つに要素分解して述べています。
①配慮:相手を気にかけること
②責任:相手の悩みに真摯に向き合うこと
③尊重:ありのままの相手を受け容ること
④知る:相手の全てを知りたいという欲求

この本を読んで何か変わりましたか。

はい。最近恋人とバチバチに喧嘩したのですが、この本を思い出して、対話を行って乗り越えました(笑)
エーリッヒ・フロム『愛するということ』に対する投稿者の感想・補足
自分がこれが「愛だ!」と思っていても、客観的にみると健全な愛ではないということはよく聞きますよね。
たとえば、依存であったり、自身の承認欲求を満たすための行為だったり…
社会学者の宮台真司氏は著書『どうすれば愛し合えるの』において「本当の愛」と「インチキ愛」の違いを、「フュージョン」と「コントロール」と言葉で表現しています。
「インチキ愛」は、「これだけやったから相手は喜ぶだろう」と計算したり、自分の全能感を増幅するためのアクセサリーにしたりと、相手を「コントロール」しようとします。
しかし、「本当の愛」は、自分がコントロールできない相手の感情のカオスに共感し、相手の喜びを自分の喜びとして反映する「フュージョン」だと宮台氏は主張します。
こちらの本でも、インチキ愛にいそしむ「クズ」も訓練で感情的能力を磨き、「本当の愛」に移行することができると述べています。
今の人間関係に「満たされない感」を感じている人は、これらの本を読んでみてもいいかもしれませんね。
読書会(2/11)の様子
読書会の参加者
今回は58名の方にご参加いただき、7テーブルに分かれて読書会を行いました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
エーリッヒ・フロム『愛するということ』以外で紹介された本
2/11の読書会では、エーリッヒ・フロム『愛するということ』以外の本もたくさん紹介されました!
その一部をご紹介いたします!
今回は小説からビジネス書まで幅広いジャンルの本が紹介されていた印象です。
読書した際にはぜひ読書会にご参加ください!
アウトプットすることで本の内容を記憶に定着させるとともに、考えたことをシェアしましょう!
お待ちしております!